就寝時だけの装着でほんとに治療できるの?
もちろん歯の状態にはよりますが、就寝時のみの器具装着で治療ができるものがあります。
歯の矯正を考えた際、「見た目」の他に食事や遊び、習い事に支障が出るかもという不安は大きいですよね。
歯科医に相談する前にあきらめないよう、ここでは目立たない矯正器具の中でも就寝時のみ装着する治療方法をご紹介いたします。
歯の矯正を考えた際、「見た目」の他に食事や遊び、習い事に支障が出るかもという不安は大きいですよね。
歯科医に相談する前にあきらめないよう、ここでは目立たない矯正器具の中でも就寝時のみ装着する治療方法をご紹介いたします。
矯正器具の種類について
目立たない治療としてもマウスピース、裏側矯正、クリアブラケットなど数種類ありますが、取り外し可能で就寝時のみの装着を目的とした器具にもいくつかあります。
1.床装置(拡大床、アクティブプレートなど)→永久歯の出るスペースをつくる
2.FKO(フレンケル、ビムラーなど)→受け口や出っ歯の治療
3.ムーシールド→受け口の治療
4.ヘッドギア→出っ歯の治療
5.フェイシャルマスク→反対咬合治療
6.チンキャップ→受け口の治療
1.床装置(拡大床、アクティブプレートなど)→永久歯の出るスペースをつくる
2.FKO(フレンケル、ビムラーなど)→受け口や出っ歯の治療
3.ムーシールド→受け口の治療
4.ヘッドギア→出っ歯の治療
5.フェイシャルマスク→反対咬合治療
6.チンキャップ→受け口の治療
床(しょう)矯正装置は、歯列を側方拡大するための装置で、抜歯をしないですむなどメリットの多い非常に優れた矯正装置です。
入れ歯のようなネジ式の装置を装着し、段階的にネジを絞めていくことにより徐々に歯列の幅を広げ、歯を並べるスペースを確保します。
成長期の子供で多く使用しますが、大人でも症例によって使用することができます。
徐々にねじを回して矯正の調整をしていくという効果と、装着しやすさのメリットは大きいですね。大人でも利用できるか相談してみたいところです。
FKO(寝る時のみ)
顎の成長をコントロールして出っ歯や受け口の改善に
「かむ」という機能を利用して、受け口や上顎前突(いわゆる出っ歯)の顎のズレを改善します。
この装置は下顎の前方成長を促す機能を持っており、これにより、出ている上顎の位置関係を調整することができます。
これも寝る時だけの装着でストレスなく治療ができそうですね。
ムーシールドは、マウスピース型の矯正装置です。
就寝中、口の中にくわえる様にして使用します。口の中に装着することにより、低い舌の位置を自動的に、上にあげる様に訓練します。
また同時に、口廻りの筋機能のバランスも整えます。その結果、上あごの成長を促し、下あごの成長を抑える様に働きます。
ムーシールドは、歯科医師の診査診断により処方され、受け口を治療するための医療器具です。
ムーシールドの開発者・柳澤先生の解説です。
マウスピース型の矯正装置なので、痛みや不快感が少ないのはありがたいですね。
マウスピース型の矯正装置なので、痛みや不快感が少ないのはありがたいですね。
ヘッドギア、フェイシャルマスク、チンキャップも外出時は困難なので自宅でのみ装着します。
装着時は安静に、が基本です。
装着時は安静に、が基本です。
受け口(反対咬合)の方の多くは、上あごの成長が悪い場合や正常な位置よりも後ろにある場合、または下あごが通常より大きいというような原因があります。フェイシャルマスクは、このような反対咬合の治療に用いられる装置です。
上あごの成長期にフェイシャルマスクを装着し、上あごの成長促進や歯列全体の前方移動を行います。主に、7~13才くらいの歯の生え換わる時期の反対咬合の治療に用いられます。
メリットとデメリット
就寝時だけの装置も含め、取り外しができるタイプのもの全般のメリットとデメリットは下記のとおりです。
●メリット
1. 装置の見た目を気にしなくてよい
(日中は外すので、学校などで、心無い他者にからかわれたりするリスクがない)
2. 歯磨きなどの口腔清掃の妨げにならないので、虫歯の心配が少ない
3. 壊したり、変形させたりしても外せるので、お口の中を傷つけない
(固定式の場合、小さいお子さんなど、自分でいじって装置を変形させてしまい、お口の中を傷つけたりすることがある)
4. 固定式にくらべ、成長にしたがってゆっくり歯を動かすので、治療後の安定がよい
5. 顎の成長そのものをコントロールするので、顎のズレやゆがみを治療できる。
歯を抜かずに治療できる場合も多くなる。
6. 通院の頻度が少なくてよい(2ヶ月に1回)(固定式は1ヶ月に一回)
●デメリット
1. 患者さん本人が装置をきちんと毎日つけないかぎり、治療が進まない。
2. 固定式にくらべると、歯の動きが遅い
3. マルチブラケットほどは、自在に歯を動かすことはできない。
4. 乳歯から永久歯への交換期でないと効果がでにくい(6~12歳前後)
このように子供の年齢と歯の状態によってできる治療法は限られてきます。
メリット、デメリットをよく理解して現状にあったものを選択してあげたいですね。
メリット、デメリットをよく理解して現状にあったものを選択してあげたいですね。
まとめ
特にスポーツや吹奏楽器の習い事をしていると、従来のワイヤーでの固定矯正では練習できなくなると、治療を断念されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
歯の状態によっては日中装着器具との併用になる場合もありますが、このような就寝時装着のみの器具で治療できるかもしれません。
これならうちの子もできるかな?と思ったらぜひお近くの「矯正歯科」へご相談されてみてください。
歯科医によって専門の治療法が違いますので、数か所に相談されてお子様にあった矯正治療が見つかるといいですね。
歯の状態によっては日中装着器具との併用になる場合もありますが、このような就寝時装着のみの器具で治療できるかもしれません。
これならうちの子もできるかな?と思ったらぜひお近くの「矯正歯科」へご相談されてみてください。
歯科医によって専門の治療法が違いますので、数か所に相談されてお子様にあった矯正治療が見つかるといいですね。