子供の歯がぐらぐらしてきたらいつかは自然に抜ける
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まず大前提として「歯がぐらぐらしてきたら必ず親が抜かなければならない」というわけではありません。本来は乳歯の奥の永久歯が成長してきて、乳歯を押し上げることで乳歯が抜けて永久歯が生えてくるので放っておいても問題はないのです。
ただし、これは「理想」の話で、実際はそこまでうまくいきません。もし最初の1本がうまくいったとしても残りの19本がすべてうまくいくかというとそうではないので、抜かなければいけないケースもあります。
ただし、これは「理想」の話で、実際はそこまでうまくいきません。もし最初の1本がうまくいったとしても残りの19本がすべてうまくいくかというとそうではないので、抜かなければいけないケースもあります。
適正な歯の生え変わりの時期にグラついた乳歯は、ほとんどの場合、自然と抜け落ちますが、歯並びや噛み合わせの状態によっては、なかなか抜けないケースもあります。
また、乳歯は永久歯が生えてくる「場所の確保」の役割もしてくれています。歯並びを良くしたいがために乳歯を早く抜いても逆効果で歯並びが悪くなるという話もあります。
永久歯が出てくるべき場所に乳歯が残っていることで、正しい場所に永久歯が生えてくることができるようになるんです。
こんな場合には抜いてあげる必要がある
・乳歯が抜けていないのに永久歯が出てきている場合
・乳歯の虫歯がひどい場合
・乳歯の虫歯がひどい場合
しかし、グラつき始めた乳歯が自然に抜け落ちるまでには、数か月はかかります。早い時期に無理に引き抜いてしまうと、歯茎が裂けたり、乳歯の根っこが折れたりすることがあるので注意しましょう。
子供のぐらぐらしている歯を親が抜いて良い条件
上記した「抜いた方が良い場合」の中でも、「抜いて良い条件」に達している必要があるので、以下の条件に当てはまっているかどうか確認しましょう。
乳歯が生え変わる適齢期に当てはまること
<乳歯の生え替わり時期の目安>
A(前歯) ; 6〜8歳
B (前歯); 7〜9歳
C (犬歯); 9〜12歳
D (臼歯); 10〜12歳
E(臼歯); 10〜12歳
もしこの時期よりも大幅にズレているのに歯がぐらぐらしている場合は、どこかにぶつけたなど何かしらの原因がある可能性があるので歯医者に相談したほうが安心です。
今にも抜けそうな状態である
軽く引っ張っただけで、抜けそうな状態にまでなっていることです。乳歯が抜け落ちるときは、最終的には、歯茎の肉と少し繋がっているだけになるので、その段階まで達しているなら、抜いても大丈夫です。
自然に取れそうな時は取ってしまって問題ありませんが、ちょっとグラグラする程度では、まだ簡単には取れないことが多いので、一気にとってしまおうとせず、お子さん自身が舌などで時間をかけて動かすようにしていると取れやすくなります。
ちょっとぐらぐらしているくらいでは抜けない可能性が高いです。
子供のぐらぐら歯を抜く正しいやり方!
ここまでで紹介した内容で「これは抜いてやるべきだ」となったら、今度は正しい抜き方で抜いてあげましょう。抜き方と言っても難しいことはありませんが、昔ながらの「糸で抜く方法」はあまり推奨されていません。そもそも糸を使わなければ抜けないようでは、まだ少し待った方が良いです。
1.グラついた乳歯をガーゼやティッシュで包む。
2.その上から乳歯をつまみ、大きく深呼吸させ、息を吐き始めた瞬間に真上(真下)に引っ張る。
3.血が止まるまで、ガーゼやティッシュを傷に当て、しっかり噛む。
真上(真下)に引っ張るのがコツです。
こんな時には歯医者に相談しよう
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・グラグラし始めてから2週間ほどたっても取れない時
・痛くて取れない時(奥歯など)
・乳歯が取れていないのに永久歯がわきから生えてきた時
・取った後に乳歯の根が少し残ってしまった時
・取った後、腫れや痛みが続く
状態によっては急を要する場合もあります。きれいに抜けなかった場合にもしっかりと歯医者に相談しましょう。
抜けた乳歯を飲み込んでしまった場合
歯医者によれば乳歯を飲み込んでも数日、遅くても一週間以内に排泄されるので問題ないそうです。ただし、むせたり苦しそうだったり、のどの辺りに違和感を訴えているようなら耳鼻咽喉科や消化器外科を受診するようにしましょう。
子供の歯がぐらぐらしているときは歯磨きも念入りに
生え変わりの時期は歯の根本の隙間も大きく、磨き残しが多くなりがちです。乳歯が虫歯になると次に生えてくる永久歯にまで影響が出てきますので、できるだけ念入りに歯磨きをして清潔を保ちましょう。
歯がぐらぐらしていると子供はさらに歯磨きを嫌がる場合も多いですが、しっかりと磨くようにしましょう。
まとめ
子供の歯がぐらぐらしてきたときは「抜かなきゃ」と焦る必要はありません。しかし、ゆっくりしていられないのも事実です。まずはどこの歯がどのくらいぐらぐらしているのかを見て、永久歯が出てきているかどうかを確認してから自分で抜けそうかどうかの判断をしてみてください。もし難しそうなら、早めに歯医者に相談すると良いでしょう。