オフィスホワイトニングの場合
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専門の歯科医院で、歯の表面に漂白効果のあるホワイトニング剤を塗り、ライトやレーザーで光を照射して歯を白くする方法です。
その主成分は、決定的なホワイトニング効果を持つと言われる「過酸化水素」。これに熱を加えて活性化させると、酸素と水に分解します。その分解時に発生する活性酸素(OH-)が歯の着色の原因である有機着色物を分解するのです。
ホワイトニングには、歯医者さんに通う「オフィスホワイトニング」と、専用のマウスピースを作ってもらい、自宅で出来る「ホームホワイトニング」、そしてその2つを併用する「デュアルホワイトニング」とがあります。このうちオフィスホワイトニングでは、過酸化水素に熱を加えて活性化させ、着色物を分解して歯を白くします。以下、オフィスホワイトニングについて指摘されているデメリットを挙げていきます。
①痛みを感じることがある
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歯の一番中心には神経があり、その周囲を象牙質が覆い、さらに外側をエナメル質が覆っています。
象牙質には無数の細い管(象牙細管)が通っており、その管は象牙質の表面と神経を結んでいます。
管の中は水分で満たされていますが、象牙質の表面で何らかの刺激が加わると、その水分が動き、神経が痛みを感じるのです。
歯は「神経」を「象牙質」が覆い、さらにその外側を「エナメル質」が覆うという構造になっています。歯の状態によっては、ホワイトニングの施術中や施術後、象牙質の内部の水分が動き、痛みを感じることがあります。
②思うように白くならないことがある
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オフィスホワイトニングでは、1回の施術で思ったような白さに仕上がらないことがあります。また、歯医者さんの施術であっても、歯の特徴により色ムラが出ることがあります。歯の厚みの違いやホワイトニングの効果が出にくい部分があることなどにより、想定した白さや均一な白さにならないことがあるからです。これは、常に起こるということではなく、個人差が大きいため、実際のところは施術をしてみないと分からないと言わざるを得ません。しかし、ホワイトニングを続けていくことで目立たなくなり、解消されます。
また、ホワイトニングの効果は永久ではなく、徐々に色戻りをします。1回の施術で効果が続く期間は3~6カ月程度で、オフィスホワイトニングは効果がすぐに表れる分、色戻りが早いと言われています。
ホワイトニングは歯を何か白い物質でコーティングするようなものではないため、仕上がりは個人差が大きいと言われています。必ずしも期待したような均一な白さにはならないかもしれないと思っておいたほうがいいでしょう。
③費用がかかる
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・1回の治療で希望の白さにならない場合があり、数回の通院が必要 ※1
・食事の内容、飲み物の影響で後戻りがありますので、定期的なオフィスホワイトニングをおこなうかホームホワイトニングを併用すると効果が持続(目安は3か月~10か月)
・歯1本に付き約2000円~1万円と費用がかかる(通常、上下12本に行われるので2万円~10万円程度。光照射の種類などによって異なる)
ホワイトニング治療は、使用するホワイトニング剤や光照射の種類によって、1回1~2時間の治療を数回行うのが一般的です。
※1)1回の処置で白さを実感することも多いといわれますが、1回のみでは再着色もしやすいため、初めての人の場合は最低3回ほど行うと効果的。その後、半年~1年のメンテナンス・ホワイトニングを行うと白さをキープできるといいます(メンテナンス・ホワイトニングは、初回のホワイトニングよりも安い金額が設定)。
一回の治療では思うような効果が上がらないこともあり、さらに、効果は一般的に3ヵ月~半年程度しか続かないと言われています。定期的に治療を受けると効果的とされていますが、何度も受ければ当然そのぶんの費用がかかります。
ホームホワイトニングの場合
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引用
3-1 効果が出るまで時間がかかる
やはり、ホームホワイトニングは薬液の濃度が低いので、オフィスホワイトニングに比べ、白くなるまでに時間がかかります。また象牙質やエナメル質が厚いため効果がでるのにも時間がかかると言われています。パーティーや結婚式などのイベント間近の方には、ホームホワイトニングよりオフィスホワイトニングの方が良いですね。
3-2 日中2時間装着!マウスピースが苦手な方はNG
ホームホワイトニングでは、マウスピースを2時間程装着します。マウスピースを入れている時は、うまく発音できず、喋りづらくなるという方もいらっしゃいます。毎日およそ2時間マウスピースを装着することにストレスを感じる方はオフィスホワイトニングやセルフホワイトニング(クリニックでおこなうホワイトニング)をすることをおすすめします。
3-3 ホワイトニング後は食事制限がある!
基本的に、ホワイトニング後着色しやすい状態になっているので、食事制限が必要になります。時間でいうと、12時間~24時間程で控えた方が良い飲食物としては、カレー、チョコレート、ぶどう、コーヒー、紅茶、ウーロン茶、赤ワインなど、色の濃い食べ物が挙げられます。タバコもヤニが着色原因になるので、少し控えた方が良いでしょう。
オフィスホワイトニングに対して、ホームホワイトニングは、即効性で劣る代わりに、効果が長続きするとされています。ただし、ホームホワイトニングにも、長時間マウスピースを装着するストレスや、ホワイトニング後の食事制限といったデメリットがあります。
歯を恒常的に白くしたい場合は、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用するデュアルホワイトニングが効果的。それぞれのデメリットを把握したうえで治療を検討してみてください。