起きている時は食いしばりしていないのに…。
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起きている時は歯の食いしばりをしていないのに、なぜか朝は顎がだるい。そんな方は、就寝中に無意識に食いしばりをしているのかもしれません。
朝起きた時に顎が痛い、顎の周りがこわばるといった症状がある場合、それは睡眠中に歯を食いしばる傾向があるのかもしれません。この癖は歯ぎしりの一種でクレンチングとも呼ばれます。睡眠中に歯を食いしばる、という症状は歯ぎしりのタイプでは珍しくない症状です。
睡眠中は無意識に食いしばってしまうので、起きている時の食いしばりよりも気づきにくくタチが悪いです。家族が教えてくれてやっと気が付くか、そのまま知らないうちに歯が割れるか顎関節症になってしまうか…。
食いしばりと歯ぎしりの違いは?
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歯ぎしりは歯と歯を合わせてギリギリと動かすので、音が鳴ります。一方、食いしばりは上下の歯と歯を合わせて噛みしめることなので、音があまり鳴りません。他者に指摘されることがなく、就寝中の食いしばりだとなおさら気づかれにくいですね。
音が鳴りやすいものは家族などが気付いて指摘してくれますが、食いしばるタイプは音がしないので気づきにくく、本人の自覚症状がないことがほとんどです。
食いしばりは上下の歯と歯を合わせて噛みしめることです。歯の食いしばりは歯ぎしりなどと同じように歯や歯茎にとって大きなダメージが加わります。
就寝中の歯の食いしばりの原因は?
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ストレス
仕事や家庭でのストレスが、就寝中の無意識の食いしばりの原因となっていることも。
歯ぎしりの原因というのははっきりとわかってはいませんが、一般的にはストレスによるものと言われています。(中略)寝ているときの環境が悪い場合、例えば枕が合っていないとか空気が乾燥しているとか、そんな程度の問題もストレスになり、睡眠中に歯ぎしりをしているかもしれません。
肩こり
歯の食いしばりが肩こりの原因となり、肩こりが歯の食いしばりの原因に。どちらか一方を治して悪循環を断ち切る必要がありますね。
歯を食いしばる癖のある人は、首こり・肩こりを持っている人が多いことが分かっています。逆に首こり・肩こりのある人は、顎の筋肉も緊張しやすいので、歯を食いしばりやすくなっていると言えます。
就寝中での歯の食いしばりを治す方法は?
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ストレス解消
食いしばりの主な原因がストレスなので、これを解消することで食いしばりも無くなります。ストレスがかかりやすいライフイベント(結婚・妊娠・引っ越しなど)があると、食いしばりが出やすくなるようです。
食いしばりはストレスによって起こることがあります。特に環境が変わった時、引越しや入学、転職などや近親者が亡くなるなど大きなストレスが加わった時などに食いしばりが出る方がいます。
マッサージ
顎の過緊張によって食いしばりが起こっている場合、手にジェルなどを塗って優しくマッサージしましょう。マッサージを行うことで、張っていたエラが解消るなど二次的なメリットもあります。
顎が心地よくなってみて食いしばりが原因で顎が強ばって、不自由に噛んでいたんだ、ということに初めて気付きました!!!
マウスピース
マウスピースを歯医者さんで作ってもらって、就寝時に装着。顎への負担がかなり減りますから、その間にストレス解消やマッサージを行って食いしばりを無くしましょう。一晩の食いしばりが一生の咀嚼に匹敵するという話もありますから、甘く見ないで対策しておくといいですよ。
歯ぎしりによって、歯や歯茎・顎にかかる負担は思っている以上に大きいです。マウスピースのゴムが、歯にかかる負荷を吸収してくれるので、歯や顎にかかる負担を軽減することができ、顎の痛みの軽減と顎関節症の予防につながります。
歯の食いしばりは、肩こりや顎関節症・歯のひび割れといった深刻な症状に繋がります。もしも就寝中の食いしばりの可能性が少しでもあるのなら、手遅れになる前に必ずお医者さんに診てもらってください。