歯の食いしばりとは
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通常、人が上下の歯を合わせる時間は、1日に20分程度しかないという事を知っていましたか?思ったより少ないと感じる方もいるかもしれませんが、これが正常な状態です。無意識で行ってしまう歯ぎしりや歯の食いしばりは歯に強い力がかかっており、長時間に及ぶ場合もあるため、相当体に負担をかけてしまっています。
歯ぎしりや歯の食いしばりは寝ている時などに無意識で、上下の歯を強く合わせ、横にグリグリと動かしたり、カチカチと合わせたり、グッと食いしばることを言います。
音が鳴りやすいものは家族などが気付いて指摘してくれますが、食いしばるタイプは音がしないので気づきにくく、本人の自覚症状がないことがほとんどです。
人は起きている時、すなわち、意識のある時に歯が合わさっているのは1日で20分程度と言われており、自分を守る時や力を入れる時などの反射でグッと一瞬噛み込むことはあっても意識的に食い締めることは滅多にありません。
しかし、寝ている間などは歯ぎしりをして強い力を歯に加えていても、無意識なので長時間歯や顎に負荷がかかっていても気づかず、
歯
顎
歯茎
などが壊れていってしまいます。
歯の食いしばりによる頭痛
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歯ぎしりや歯の食いしばりは歯自体に大きな負担をかけるのはもちろんですが、歯以外の体のあちこちに影響が出てきてしまう場合もあります。そのひとつが頭痛です。
その頭、ももしかしたら歯が関係しているかもしれません。
日ごろから頭痛で悩んでいる方はとても多いと思いますが、朝目覚めた時から頭痛ですっきりしない日が続く場合は、歯が関係している可能性を疑ってみてはいかがでしょうか。また、頭痛が歯の食いしばりによるものの場合にも、細かく見ると頭痛につながる原因はいくつかに分かれています。もし自分がどのケースに当たるのか知ることが出来れば、対処方法が分かるので改善への近道になります。
3-1.筋肉の緊張によって起こる頭痛
歯ぎしりや食いしばりがあると噛む筋肉が緊張して肩こりのように張ってしまいます。噛む筋肉は頭の横に繋がっており(側頭筋・そくとうきん)、この筋肉が緊張し続けると頭痛の原因になります。日中ご自身で食いしばらないように注意をしてください。歯ぎしりや食いしばりの原因の多くはストレスと言われています。ストレス解消を心がけてみてください。また、夜寝ているときはマウスピースを装着します。詳しくは「歯ぎしりによって起こる怖い出来事/マウスピースがあなたの歯を守ってくれる」を参考にしてください。
3-2.顎の痛みから起こる頭痛
歯ぎしりや食いしばりがあると顎の関節に大きな力が加わります。顎の関節周辺にはたくさんの神経が密集しており、その神経を圧迫することによって頭痛が起きます。マウスピースを装着して顎にかかる力を軽減させると頭痛が治ります。
3-3.歯の痛みから起こる頭痛
歯ぎしりや食いしばりによって歯が割れたり、ひびが入ったり、歯が揺さぶられたりします。歯に痛みが出て頭痛が起こります。歯ぎしりは歯を失ってしまう大きな原因の一つです。歯ぎしりがある方はマウスピースで歯を守るようにしてください。
歯の食いしばりや頭痛の改善方法
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自分で意識することが重要
歯の食いしばりの改善方法としては、とにかく自分で意識することが重要です。歯を食いしばっていることに気が付いたら、すぐに緩めます。単純なことですが、意識して繰り返し行うことで頻度は減っていきます。目につく所に注意書きしたメモを張っておく方法も有効です。また、ストレスも大きな原因になるため、ストレス解消にも努めましょう。
就寝時にも注意
就寝中は自力で改善するのが難しいため、マウスピースを使用することも多いです。また、高い枕は顎や首回りにかかる負荷が大きいため、低い枕に変更することで歯の食いしばりが改善されることもあるようです。
ストレッチや顔ヨガは筋肉をほぐしてくれ、頭痛の改善につながるのでおすすめです。
ストレッチや顔ヨガは筋肉をほぐしてくれ、頭痛の改善につながるのでおすすめです。
顎関節を緩める
オフィスヨガなど企業へ出向いてレッスンをする際には、初めに取り入れるのですが、フェイシャルヨガの一つで顎関節を緩めてもらいます。
1.まずはリラックスできる座り方で座り姿勢を取りましょう。
2.耳を持って上下左右に適度に引っ張りましょう。
3.耳全体を揉み解しましょう。
4.顎が落ちるくらい大きく口を開け、あくびをしましょう。
はい、これだけです。
こうすることで顎関節の緊張が解れ、頭痛の緩和が期待できます。
また目から来る疲れ、肩こりの方にもおススメです。