子供の歯が生え変わる時期
via pixabay.com
子供の歯は6歳前後から生え変わりが始まり、12歳前後で完了します。もちろん個人差があるので1、2年の誤差はさほど気にする必要はありません。
生え変わりは個人差が大きく5歳くらいから始まる人もいれば14歳になっても乳歯が残っている人もいますので、前後2年くらいは範囲の中だと思ってください。
子供の歯の生え変わりの順番
via pixabay.com
基本的には前から順番に抜けて生え変わることが多いですが、歯の研究者によっても見解が異なり、個人差も大きいとされているのであまりこだわる必要はありません。
一般的には、早く抜ける乳歯は「乳中切歯(にゅうちゅうせっし)」と呼ばれる下の前歯2本で、その後、上の前歯2本が抜ける子が多いようです。未就学児の年齢で乳歯が抜け始める子が多いですが、なかには小学生まで抜けない子もいるので、焦らないでくださいね。
乳中切歯が抜けた後は、「乳側切歯(にゅうそくせっし)」と呼ばれる下の前歯の左右1本ずつで、その後上の乳側切歯が抜けます。このように、前歯から外に、下の歯から上の歯に順番に抜ける場合が多く、その後は、乳側切歯の隣の「乳犬歯(にゅうけんし)」、「第一乳臼歯(にゅうきゅうし)」「第二乳臼歯」の順番で抜けていきます。
近年、永久歯の萌える順番に変化が現れてきたようです。
どの歯の順番が変わってきたのかといいますと、
下顎の2番(中切歯)と下顎の6番(第一大臼歯)です。
このように、徐々に歯の生える順番に変化が起きてきているという説もあります。
子供の歯の生え変わりの時におこないたい「点検」
via pixabay.com
歯の生え変わる時期は、まだまだ子供も小さいので子供自身で歯のトラブルに気付くことは難しいです。自覚症状もないことが多いので、親がしっかりと点検してあげることが重要になります。
乳歯に虫歯がないか
乳歯はどうせ生え変わるのだから虫歯は放っておくという方もいるかもしれませんが、永久歯の歯並びに影響してくるので早めに気付いて治療をおこないましょう。
乳歯がむし歯などで早期に抜くようなことになると、その後に生えてくる永久歯が動いてきてしまって、歯並びに影響する場合があります。
乳歯がいつまでも生え変わらない
そろそろ歯が生え変わっても良い時期なのに一向に生え変わらない、歯がグラグラする気配もないという場合は、生まれつき永久歯のない「先天性欠如」が疑われます。冒頭でも紹介したように目安の時期から±2年くらいは問題ありませんが、心配であれば歯医者に相談すると良いでしょう。
歯科医院でレントゲン撮影をしてもらい永久歯があるのかどうかを確認してもらいましょう。
正しくない場所から永久歯が出てきていないか
子供の歯の生え変わりで最も多いトラブルはこちらです。この場合は放っておくと歯並びが悪くなってしまうので、なるべく早く歯医者に相談しましょう。
それでもいつまでも抜けずに残っている場合は、歯科医院で抜歯してもらいましょう。歯茎の表面に麻酔のジェルやスプレーをしてくれるので、痛みなく、歯茎や、生えてくる永久歯にを傷つけることなく抜歯することができます。
ここで抜歯をしない場合はいずれ矯正が必要になることもあります。
子供の歯の生え変わりの時にしてあげたい「ケア」
via pixabay.com
まず何と言っても大切なのが歯磨きです。永久歯は今後の人生で一生使っていく歯なので、この段階で虫歯にしてしまうのは良くありません。特に生えたての永久歯は少し弱い状態なので磨き残しのないようにしっかりと磨いてあげましょう。さらに歯並びを悪くしてしまう「子供ならではの癖」がある場合は上手に指導して徐々にやめさせましょう。
「頬づえ」や「爪かみ」のクセを長く続けると、歯並びに影響することがあるのをご存知でしょうか?自分で改善できるものについては、保護者の方より教えてあげるようにしましょう。
また、片方の顎ばかり使って食べ物をかむ「片がみ」のくせは、顔の形や歯並びにも影響する場合がある
歯並びが悪くなってしまったら矯正も視野に
生え変わる段階で歯並びが悪くなってしまったと感じたら矯正を視野に入れておきましょう。矯正は早くに始めることで比較的簡単に歯並びを直せたり、期間が短くて良かったり、費用が安く済む場合があります。もちろん歯の状態によって様々ですが、早めに歯医者に相談しておいて損はないのでまずは早めに歯科医院に行ってみるのがおすすめです。
生え変わりのタイミングで歯列矯正をすることによって、歯を抜歯したり、ブラケットを付ける矯正治療をしなくてもいい場合があります。
まとめ
子供の歯の生え変わりは親にとって嬉しいものですが心配事も多いですよね。特に虫歯や歯並びは子供の将来にも影響してくるので、異変を感じたらすぐに行動することが大切です。しっかりと「点検」と「ケア」をしながら大切な子供の歯の成長を見守っていきましょう。