歯が欠ける原因
外的要因によるもの
事故などで歯が欠けてしまうほどの衝撃を受けることがあります。また、スポーツをしている時などに、思わぬアクシデントで顔を強く打った時などに歯が欠けてしまうことがあります。また、食事中に、堅いものを噛んだ時に歯が欠けてしまうこともあります。
虫歯によるもの
虫歯をそのまま放置しておくと、虫歯が作り出す酸によって、歯がもろくなります。虫歯は、少しの穴から、歯の内側に広がっていくので、見た目には分からなくても、中はスカスカになっていてもろく、歯が欠けやすくなります。
歯ぎしりによるもの
ストレスが原因の一つといわれている、歯ぎしりも歯が欠ける要因になります。主に睡眠中に行っている歯ぎしりなので、気が付きにくいですが、歯ぎしりをすることによって、歯がすり減って、もろくなり、欠けやすくなります。鏡で自分の歯をチェックしてみてください。
酸蝕歯によるもの
酸性の食べ物や飲み物を多く飲食した時に、酸によって歯が溶けてもろくなります。健康のために摂取しているお酢や、ビタミン剤も酸性なので、過剰に摂取すると歯が欠けてしまう原因になります。また、炭酸飲料も酸性なので、飲みすぎには注意が必要です。
応急処置の仕方
歯が欠けてしまった際は、すぐに歯科医院へ行きましょう。歯が欠けてしまった直後、歯医者に行く前に自分でできることは3つです。症状に合わせて実践してください。
触らない
歯が欠けたときは、決して患部を触らないようにしてください。神経がむき出しの状態になっている可能性があり、その部分に触ることによって、そこから菌が入り、炎症を起こしてしまいます。また、触らなければ治せる可能性があるものも、触ってしまうことによって悪化し、歯を失ってしまうこともあります。
痛み止めを服用する
歯が欠けた時に、歯の神経が傷ついている場合、痛みを伴うときがあります。すぐに歯科医院へ行くことが大切ですが、どうしても病院へいけない場合は、痛み止めを飲みましょう。その後、歯科医院へ行ったときは、痛み止めを飲んだことを歯科医に伝えてください。
抜けた歯の保存
衝撃などで歯が抜けてしまった場合は、保存液(ティースキーパーネオ)に入れます。それがない場合は、口の中に入れておきます。この方法の場合は、飲み込まないように注意が必要です。それも困難な場合は、新しい牛乳(無脂肪牛乳)に入れます。保存液の場合は24時間保存が可能ですが、口の中や牛乳に入れて保存する場合は、長く保存することができませんので、すぐに歯科医院へ行きましょう。
欠けたときのNG行動
ティッシュで歯を保存する
歯が抜けてしまったときに、汚れを防ぐために、ティッシュにくるんで保存することがあると思いますが、これは良くありません。ティッシュにくるんでしまうと、水分が失われてしまいますので、再生できる可能性が無くなってしまいます。
放置する
歯が欠けてしまったときに、痛みがないからといって、放置するのは良くありません。欠けてしまっている部分から菌が入り、虫歯の原因となる可能性があります。また、欠けた部分は鋭利になっているので、歯茎や頬の内側を傷つけてしまう恐れがあります。たとえ、欠けた部分が小さくても、自己判断せずに歯科医院を受診しましょう。
治療法
歯が欠けてしまったり、抜けてしまったりしたときは、その症状によって治療が異なります。歯科医師の判断を聞き、自分にはどの治療が良いのかを考えましょう。治療によっては、医療費が高額になる場合もありますので、様々な選択肢を考え、選択してください。
欠けた部分が小さく、見た目にもそれほど影響がない場合
この場合は欠けによって発生した鋭利な部分を研磨し、歯の形を整えます。
欠けた部分が大きい場合
欠けた部分が大きい場合クラウンという被せる方法で治療します。
歯が根元から折れたり、縦に割れてしまったりした場合
このような場合は抜歯をして、ブリッジ治療や入れ歯、インプラント治療などが必要となります。
小さな欠けの場合「ティーシーズ」による治療
歯の表面に人工の創作歯を貼り付けることで、歯並びや、歯の形を美しく整えることが出来ます。
治療法
まとめ
歯が抜けたり、欠けたりするトラブルは、誰にでも起こり得るトラブルです。また、それは突然起こります。そんなときは、焦らずに必要な応急処置をして、すぐに歯科医院を受診してください。永久歯の場合は、二度と生えてこない、とても大切な自分の歯ですので、歯科医院で適切な治療を受けてください。決して自己判断しないように注意してください。突然の歯のトラブルにも、落ち着いて対応しましょう。