高齢になると歯が弱くなってしまう理由
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おじいちゃんおばあちゃんで健康な歯を28本キープしているという方は残念ながらなかなか見かけませんね。70歳代後半の方の平均の残存歯の数は10本以下といわれています。どうして高齢になると、歯が悪くなってきてしまうのでしょうか?それは、年齢を重ねることで起きる体の変化と関係しています。
加齢に伴う能力低下は人それぞれ程度は違いますが誰にでも起こる現象です。そしてそれは食生活にも影響を及ぼすことに。
体の変化には、5感の衰えや胃腸の働きの低下などがありますが、唾液の減少、そして飲み込む力や噛む力の減少も含まれます。そしてそれらが歯に直接影響を与えることになるのです。
加齢に伴う能力低下は人それぞれ程度は違いますが誰にでも起こる現象です。そしてそれは食生活にも影響を及ぼすことに。
体の変化には、5感の衰えや胃腸の働きの低下などがありますが、唾液の減少、そして飲み込む力や噛む力の減少も含まれます。そしてそれらが歯に直接影響を与えることになるのです。
高齢者の歯は長年、食べ物を噛んできたため、歯の噛む面(咬合面)がすり減り(咬耗)、長年の誤った歯磨きなどによっても摩耗しています。歯そのもののの形状の変化は、歯並びを変化させ、顎のスムーズな動きや咀嚼にも影響を及ぼしてしまうのです。
意外に多い!高齢者の虫歯について
人は誰でも虫歯になる可能性を持っていますが、老人の方たちには特徴的な虫歯が見られます。それは、歯のつけ根の部分の虫歯。
高齢になると歯肉が退縮していき、歯の根の部分が露出するといった事が多く起こります。歯の根の部分はとてもデリケートで、もともと虫歯になりやすい場所。そこに、高齢者特有の症状である唾液の減少、そして歯ブラシ不足や歯の磨きづらさなどが重なって、虫歯が発生してしまうのです。
こうしてできた虫歯は同時に何本もできることが多く、さらに高齢者は歯の神経の感覚が鈍くなっている事もあってなかなか自分では気づかない場合も。そして気がついた時には虫歯はかなり進行していたり、ケースによっては歯が折れてしまうという事もあるようです。
高齢になると歯肉が退縮していき、歯の根の部分が露出するといった事が多く起こります。歯の根の部分はとてもデリケートで、もともと虫歯になりやすい場所。そこに、高齢者特有の症状である唾液の減少、そして歯ブラシ不足や歯の磨きづらさなどが重なって、虫歯が発生してしまうのです。
こうしてできた虫歯は同時に何本もできることが多く、さらに高齢者は歯の神経の感覚が鈍くなっている事もあってなかなか自分では気づかない場合も。そして気がついた時には虫歯はかなり進行していたり、ケースによっては歯が折れてしまうという事もあるようです。
口の中の特徴としては唾液が少なくなり、歯肉が退縮して根が露出することが多くなることがあげられます。また歯ブラシも十分にしにくくなるため、むし歯ができやすくなります。
歯の弱い老人の食事で気をつけたいポイントとは
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入れ歯をしていたり虫歯があったり、歯の弱い老人への食事には気をつけたいポイントがいくつかあります。
まずは、硬いものを避けること。顎の力が衰えているお年寄りにとって、硬いものはうまく噛むことができません。また、入れ歯をしていると硬い食べ物が原因で入れ歯が外れてしまうことがあります。
食べ物の大きさにも注意をしましょう。大きすぎたり小さすぎたりすると食べにくく、口の中で上手にまとまめられないため飲み込みにくくなります。
通常食べたり飲んだりする行為は、歯や唇、舌やほお、あご、喉の運動等が上手に動くことが前提として成り立っています。ところがお年寄りは、歯の欠損や入れ歯の不具合、唾液の減少や筋力の低下などで咀嚼や嚥下がうまくできない場合も。そして飲み込むときに喉頭蓋がうまくふさがらず、食べ物が気管に入りそうになってむせやすくなったりしてしまいます。気をつけてあげましょう。
まずは、硬いものを避けること。顎の力が衰えているお年寄りにとって、硬いものはうまく噛むことができません。また、入れ歯をしていると硬い食べ物が原因で入れ歯が外れてしまうことがあります。
食べ物の大きさにも注意をしましょう。大きすぎたり小さすぎたりすると食べにくく、口の中で上手にまとまめられないため飲み込みにくくなります。
通常食べたり飲んだりする行為は、歯や唇、舌やほお、あご、喉の運動等が上手に動くことが前提として成り立っています。ところがお年寄りは、歯の欠損や入れ歯の不具合、唾液の減少や筋力の低下などで咀嚼や嚥下がうまくできない場合も。そして飲み込むときに喉頭蓋がうまくふさがらず、食べ物が気管に入りそうになってむせやすくなったりしてしまいます。気をつけてあげましょう。
気管に食べ物や口の中の細菌などが入り込むことを「誤嚥(ごえん)」といい、高齢者はそれがもとで誤嚥性肺炎を起こす確率が高くなります。誤嚥性肺炎を起こすと、微熱や咳などが続き、ひどい場合は命の危険も伴います。くれぐれも注意しましょう。
お年寄りにオススメの食材やメニュー
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噛みにくい物や喉につかえやすい物、むせやすい物を避けて食事を選びましょう。
基本的に、柔らかく煮た芋類や野菜、ハンバーグやつくね等ミンチを使ったもの、そしてカレーやシチューなど少しとろみのあるものは食べ易いとされています。片栗粉やゼラチンを使用して、飲み込み易くしてあげるのも一つの手。乳化されたヨーグルトやアイスクリームも飲み込み易いです。
一方、お茶や味噌汁は一見飲み易そうですが、実は口の中でまとまりにくく喉へ流れ込みやすいので注意しましょう。その他、まとまりが無くボソボソするチャーハンやそぼろ、喉にくっつき易い海苔や餅、弾力の強いスパゲティやコンニャク、そしてきな粉のように粉っぽいものは避けてあげるのが無難です。水分は不足しないようにし、水にむせてしまう場合はお茶などをゼラチンや寒天でごくゆるく固めてあげると安心ですね。
基本的に、柔らかく煮た芋類や野菜、ハンバーグやつくね等ミンチを使ったもの、そしてカレーやシチューなど少しとろみのあるものは食べ易いとされています。片栗粉やゼラチンを使用して、飲み込み易くしてあげるのも一つの手。乳化されたヨーグルトやアイスクリームも飲み込み易いです。
一方、お茶や味噌汁は一見飲み易そうですが、実は口の中でまとまりにくく喉へ流れ込みやすいので注意しましょう。その他、まとまりが無くボソボソするチャーハンやそぼろ、喉にくっつき易い海苔や餅、弾力の強いスパゲティやコンニャク、そしてきな粉のように粉っぽいものは避けてあげるのが無難です。水分は不足しないようにし、水にむせてしまう場合はお茶などをゼラチンや寒天でごくゆるく固めてあげると安心ですね。
一見食べやすく工夫されている「キザミ食」は、お口の中でバラバラになり、まとまりにくくなります。
よく噛めていない状態で無理に飲み込もうとすると、むせや誤嚥の危険が高まります。
まとめ
歯が弱く思うように食べられなかったり入れ歯が合わずに痛みがある場合は、楽しく食事がとれなくなります。食事は家族との団欒の時間でもあり、毎日の楽しみの一つ。老人が安心して食べられるものを選んで、食べ易く栄養バランスの良い食事を提供してあげましょう。また、食後のうがいや歯磨きも忘れないように気をつけましょう。