2017年3月6日 更新

老人になっても歯の本数をしっかり保つにはどうすればいい?

人間の歯は年を追うごとに劣化していきます。これは避けられない事実です。さらに高齢になるにつれて免疫力が落ちたり、歯周病で筋肉が縮小したりと、歯の抜けやすくなる体になるのも事実です。しかし、割合としては少ないですが80歳、90歳になっても歯の本数をしっかり保っている老人の方々もいます。この違いはどこから出てくるのでしょうか?

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高齢になるにつれて歯の抜ける本数が多くなるのは事実

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歯は年を追うごとに弱くなり劣化します。
また老年になるにつれて歯の筋肉が縮小したり、顎の骨が縮小したりしてそれが歯抜けを加速させます。
最近の調査でも、高齢になるごとに歯の抜けが多くなって80歳以上になると歯の本数は「10本以下」が平均値と言われています。
高齢者の歯の保有数

年齢別:歯の保有数の平均値の変遷

年齢 保有数
35才~ 28本
45才~ 26本
50才~ 25本
55才~ 23本
60才~ 21本
65才~ 17本
70才~ 15本
75才~ 10本
80才~ 9本

スウェーデンの老人は80歳になっても平均20本の歯を持つ

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スウェーデンでは80歳の老人の歯の平均残存本数はなんと20本です。
それに比べて日本の老人の場合80歳で平均8本です。2倍以上違います。
これはスウェーデンと日本の歯科医療の発展の違い、または歯に対する意識の大きな違いが理由です。
80歳でも平均20本の歯を保つ国、スウェーデンで予防歯科は常識です

スウェーデンでは歯をメンテナンス・クリーニングヲすることがあたり前で日常的になっているので、高齢になっても日本に比べてはるかに残存本数が多いのです。
歯のクリーニングや検診を受ける割合はスウェーデンでは90%なのに対し、日本人はわずか2%ですからいかに歯に対する意識が違うかが分かります。

歯科予防・定期的メンテナンスが歯の残存数を高める

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スウェーデンの例を見れば、なぜ日本の老人は歯を保てないかが容易に理解できます。
つまり、定期的にしっかりとクリーニングや検診を受けていない、予防歯科を行っていないということです。

スウェーデンや欧米各国では予防歯科が浸透しているのでそれがそのまま歯の残存数の優秀さにつながっています。予防歯科が浸透していない日本では歯の残存数が悲惨な数値になるのは当然のことと言えるでしょう。

よって若い時期から老年にかけて、毎日怠らずしっかりと歯の予防とメンテナンスを行うことが重要になってくるということになります。
日本に次ぐ世界第二の長寿国スウェーデンの80歳の老人の歯の残存数は、日本人の2倍以上(21本)で自分の歯で生活できる方が多くおられます。
それは、スウェーデンのみなさんは定期的に歯科健診・クリーニングを受けて歯を大切にしており、治療のためでなく、メンテナンス(歯の汚れの除去や、歯や歯ぐきの健康チェックと予防)のために歯医者に行くのが普通と考えているからです。これはアメリカやヨーロッパ各国も同じです。

日本の老人の歯が抜ける原因の大半が「歯周病」

定期的な歯科予防・メンテナンスを行っていかないと歯の状態が悪くなってくるのは明らかです。
歳を取ると歯茎の筋肉が縮小したり、免疫力が低下したりと余計に歯周病にかかりやすい状態になります。

歯周病は若いうちからでも生じる病気ですが、そんな若い時代から歯周病にかかってそのまま放置したり、適切なケアや治療を行わなければ、老人になってからさらに悪化して次々と歯が抜けていくことは容易に想像できます。

逆に、歯の手入れや定期的な健診をしっかり行っている人は高齢になっても多くの歯を保つことができるはずです。
歯科の問題は大きく分けて2つあります。一つは虫歯。そしてもう一つが歯周病です。虫歯で歯を失うとするとよっぽどほったらかしにしたような歯でないと、虫歯を理由に抜かれることはありません。歯を失う理由の大半は歯周病です。

8020(ハチマルニイマル)運動

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現在日本では「8020運動」と呼ばれる活動がなされています。
8020とは、80歳でも20本という意味です。
「8020(ハチマルニイマル)運動」とは?

いつまでもおいしいものを食べ続けるための元気な歯は、日々の手入れから。

1989年(平成元年)より厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。20本以上の 歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われています。そのため、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めてこの運動 が始まりました。楽しく充実した食生活を送り続けるためには、妊産婦を含めて生まれてから亡くなるまでの全てのライフステージで健康な歯を保つことが大切 です。ぜひ「8020」を目指してください。

まとめ

高齢になってからも健康な歯をできるだけ維持するには、若いうちからの予防歯科・定期検査・クリーニングが絶対に必要です。
スウェーデンの例でも明らかですが、日常的なマメな予防と定期的な検診が歯の寿命の長さにつながります。

80歳になっても20本保てるよう、日々ケアを怠ることなく自分の歯としっかりと向き合っていきましょう。
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