インプラント治療は受けない方がいい?
リスクだけではなくメリットもしっかり吟味して判断するべき
1.他の歯に悪影響を与えない
ブリッジや入れ歯とは違い、他の健康な歯に負担を掛けずに、失った歯を取り戻すことができます。
2.天然の歯に近い咀嚼力
他の治療法よりも、自分の歯に近い咀嚼力を取り戻すことができます。
3.審美性に優れている
天然の歯と見比べても遜色がない、美しい見た目もインプラントの大きな特徴です。
4.違和感がない
自分の歯に近い感覚で噛むことができ、味覚や発音などに影響することもありません。
5.長期的に安定性を維持できる
定期的なメンテナンスを行うことで、良好な状態を入れ歯やブリッジよりも長く維持することができます。
インプラントにはリスクもありますが「インプラントにしかないメリット」もたくさんあります。リスクだけに目を向けることなく、またメリットだけに目を向けることもなく、どちらもしっかり理解した上で、治療を受けるかどうか決めるようにしたいですね。
インプラントのリスクにはどんなものがある?
下歯槽神経の知覚異常
希に起こるリスクの一つとして挙げられるのが、手術をした際に唇に感じるしびれです。インプラントを埋め入れた際に下歯槽神経(下の顎の歯の神経、歯の周囲を取り巻く膜に分布する神経)を傷つけてしまった場合に起こるものです。
インプラントを埋め込む顎の骨の近くには“下歯槽神経”という知覚神経が通っています。埋め込む際にこの神経を傷つけたり、圧迫してしまったりすると、唇に痺れを感じるようになります。あくまで“感覚”に関する神経なので、機能的な問題は起こりませんが、感覚が鈍くなることにより飲み物をこぼしてしまったりすることがあります。
感染によるインプラントの脱落
インプラントの手術の際に治療部位が細菌に感染した場合も、インプラントの周囲の組織が炎症をおこして抜け落ちてしまうことがあります。
インプラント手術は、歯茎の切開を伴うため、細菌感染を起こすリスクがあります。細菌感染が起こると、腫れが強くあらわれたり、インプラント周囲炎が引き起こされたりして、せっかく埋めたインプラントが脱落してしまうことがあります。
インプラントのリスクを避けるためにできること
信頼できる歯科医院・歯科医師をさがす
インプラント治療において最も大切なことは、カウンセリングと検査を通して、あなたに最も合った治療計画を提案してくれる先生を見つけることです。そのため、セカンドオピニオンを勧める先生もいらっしゃいます。ご自身でもきちんと理解し判断することができるよう、インプラント治療の知識を徐々に身につけていくこともとても大切です。
インプラント治療は、どんどん進歩しているので「どの治療をしている歯医者さんなら信用できる」と、一概に言い切ることができません。そのため、自分自身での見極めが必要不可欠となります。
インプラント治療を行っている歯科医院では、初回相談を無料や低価格で実施しているところもたくさんありますので、いくつも回ってみて治療方針や歯医者さんの対応、病院の雰囲気などを比較してみるのもいいでしょう。「歯医者さんにすすめられたから…」ではなく、自分が納得した上で治療を受けるようにしてくださいね。
インプラント治療を行っている歯科医院では、初回相談を無料や低価格で実施しているところもたくさんありますので、いくつも回ってみて治療方針や歯医者さんの対応、病院の雰囲気などを比較してみるのもいいでしょう。「歯医者さんにすすめられたから…」ではなく、自分が納得した上で治療を受けるようにしてくださいね。
リスクを知ってこそメリットが見えてきます
インプラント治療は、リスクとメリットを比較してはじめて「必要な治療かどうか」の判断ができると言っても過言ではありません。今は不要でも、将来必要になる可能性は十分考えられますので、この機会にぜひ、インプラント治療について考えてみましょう。