2017年4月20日 更新

神経を抜いた歯が噛むと痛いのはなぜ?

神経を抜いたから歯はもう痛くないはずなのに、噛んだら痛い。こんな経験をされる方は多いものです。抜髄後の歯が痛むケースは珍しくありませんが、その痛みの原因が気になりますよね。そこで今回は痛みを生む主な原因についてご紹介しましょう。

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神経の取り残しがある

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歯の神経はまっすぐではなく、植物の根のように網の目状に細かく張り巡らされているので、すべてを取り去るのは不可能。また治療も、レントゲンなどを参考に手探りで行われますから、神経が残っているのに気付かない、ということも起こり得ます。神経が残されていると、当然痛みを感じます。
根管の形は人によってそれぞれ異なり、歯の根と同様にまっすぐな形をしていて、器具を使って簡単に治療ができる方もいれば、クモの巣のような網状の形や、枝状に細かく分かれる形、湾曲した形などをしており、器具や薬を使っても治療が難しい方もいます。複雑な形をしており、神経や細菌をすべて取り除くことができなかった場合に、痛みを感じることがあります。この場合、再び根管治療や歯根端切除術が必要となることがあります。

歯の中で炎症が起きている

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神経を抜いた後の空洞にばい菌が残ったままフタをした場合、そこでばい菌が繁殖することがあります。放っておくと歯の根元に膿がたまり、炎症を起こすと痛み出すのです。治療後すぐではなく、治療から時間がたってから痛みだすこともあります。
歯根嚢胞(歯根のう胞:しこんのうほう)とは、虫歯などで歯髄が死んでしまった歯の歯根の先端に出来るのう胞で、根尖病変の1つです。

歯根嚢胞(歯根のう胞)は、レントゲンでは黒く写ってきます。

根管治療が上手くいっていなかったり、歯根が割れてしまっていたりすると、歯根嚢胞(歯根のう胞)が出来ることがあります。

歯根嚢胞(歯根のう胞)はほとんど自覚症状が無いことも多いのですが、放置してそのままにしていると、ある時急に痛みが出始めたり、健康な隣の歯にまで悪影響を及ぼしてしまったりしますので、適切に対処することが必要です。

また、歯根嚢胞(歯根のう胞)が見られたからといって必ず治療が必要だと言うわけではなく、縮小傾向にあるようなものの場合には、そのまま経過観察をすることもあります。

歯の根元で炎症が起きている

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歯は歯の奥の神経だけでなく、歯茎の中の歯根膜や骨でも感覚を受け取ります。特に歯根膜はとても敏感な神経。神経を抜いた後の歯で噛んで痛いと感じた時、歯の中の神経ではなく、歯根膜で炎症が起きている可能性もあります。
歯の根の周りには噛んだ時に硬いもの、軟らかいもの、くっつきやすいものなどを判断する歯根膜という膜があります。歯根膜はとても敏感で、口の中に髪の毛一本でも入っただけで感じ取れる器官です。この歯根膜に細菌が感染したり、機械的な刺激や強い力が加わったりしたときに、炎症反応が起き痛みが出ます。これを歯根膜炎といいます。

歯の根っこが割れている

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神経を抜いた歯には栄養が供給されなくなるので、神経がある歯に比べ強度が下がります。こうした歯の根っこが、長年の衝撃で割れてしまうと痛みを感じるように。歯が割れたこと自体に痛みはなくても、そこからばい菌が侵入して炎症が起こるので、痛みや違和感が生じるようになるのです。放置すると、あごの骨が溶けてしまうことも。
それまで全く問題無く、普通に使っていた歯が、ある日突然、縦に裂けてしまうことがあることをご存じでしょうか。このように歯の根が割れたり、ひびがはいってしまうことを歯根破折といいます。神経を取って治療がされている歯に起こることが多く、治療のされていない綺麗な歯が縦に割れることは殆どありません。歯を失う原因の多くは歯周病と虫歯ですが、歯根破折はそれに続く原因となっています。

治療した歯の噛み合わせが悪い

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奥歯で神経を抜く治療をすると、詰め物やかぶせをして治療を終えることになりますが、この詰め物やかぶせの高さが合わないと噛み合わせが悪くなり、ものを噛むと痛みが出ることもあります。また噛み合わせの悪さは頭痛や肩こりなど体の不調や、知覚過敏の原因になることも。
過去の治療で複数の奥歯を治療した時に、詰め物や被せ物の高さが低い時に、起こる低い深い噛み合わせの状態では、奥歯への噛み合わせの負担が増し、歯周病や虫歯、歯の割れなどの原因にもなります。

さらに、歯に過度な力が掛って歯槽骨が溶けると、歯茎が下がって歯の根が出るので、知覚過敏にもなります。

まとめ

歯の神経を抜いた後、痛みを感じるようならまだ何かしらの問題が残っているということです。これらの痛みは放置しておいても治ることはありませんし、放っておくことで事態がよけいに悪くなることもあります。神経を抜いた歯が痛みだしたら、歯医者さんできちんと診てもらうようにしましょう。

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達也 達也