2017年3月6日 更新

実際にあった!?インプラント治療で知っておくべき事故のケースとは?

先進的な歯科治療として登場したインプラント。現在では一般的となりつつありますが、インプラントによる事故などのトラブルも多く耳にします。インプラント治療における事故とは一体どのようにして起こるものなのでしょうか?インプラントを考えている人には知ってもらいたい事故のケースをご紹介します。

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多いと言われるインプラントの事故

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インプラントとは、自然歯に限りなく近い形で実現させる画期的な歯科治療として一躍脚光を浴びた治療法です。しかし、その一方でインプラントによる事故のニュースが社会面を賑わせるなどのトラブルが報道がされていたのも事実です。インプラント治療とは、世間で言われるように事故が多いものなのでしょうか?

インプラント事故の内容

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インプラント事故はいわゆる「医療ミス」にあてはまります。ニュースで取り上げられるインプラントの事故に多いのが、治療方法を誤ったことで患者の神経や皮膚を傷つけてしまい悪化させてしまうことです。

その他にも誤った治療方法を選び、する必要のない治療を行って体を傷つけてしまうこともあります。治療に問題が無くてもその後のケアが不十分であれば、健康な状態を維持することができなくなってしまいます。

インプラントで起こる事故の原因

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治療は医師が患者に行いますので、医師の技術不足や知識の欠如などが原因で起こりうるトラブルです。インプラント治療を行うには高度な技術と知識、手術を行うための設備が絶対条件となります。これらのどれが欠けても治療の成功率はガクッと大幅に下がってしまうものです。

インプラントは誰でも気軽に行える治療ではありませんが、行うための制限というものが歯科医には特に設けられていません。極端に言えば、歯科医師免許さえあれば誰でも治療を行うことは可能でもあるのです。

自由診療のインプラントは高額な治療費を請求することができるため、通常の歯科治療よりも稼げると考えた意識の低い歯科医が安易に行う治療法であることも否めません。全ての歯科医がそういうわけではありませんが、中にはそういう歯科医もいるという可能性として例に挙げておきます。

インプラントによる死亡事故

インプラント治療を受けた患者が死亡する事故が起きたのは東京・八重洲の飯野歯科八重洲診療所である。手術を担当した飯野久之歯科医師は1970年に日本歯科大学を卒業し、1973年に東京・日本橋に歯科医院を開設した。1987年にスウェーデンでインプラント治療を学ぶなど、海外でインプラント治療のトレーニングを受け、死亡事故を起こすまでに3万本以上のインプラント治療を行ってきた。歯科インプラント治療に関しては日本有数の実績を誇る歯科医師である。
有名なインプラント事故の事例が2007年5月に起こった東京・八重洲診療所で起きた死亡事故です。治療を行った歯科医師は、多数の経験や治療における知識もこれまでの実績からすれば十分であると考えられていました。

しかし、実際には死亡事故が起きてしまいました。それは一体なぜなのでしょうか?この事例に対して数多くの検証がされましたが、同業である歯科医師の話では身勝手な治療による結果だったと結論を出しています。被害者は70歳と言う高齢の女性です。

裁判での陳述書や検察側の内容を調べてみると、数々の矛盾点が浮き彫りにされたのです。裁判の経緯を要約すると、この治療を行った歯科医師が患者の状態把握があまりにもお粗末だったということが解かるのです。治療を受ける患者は高齢の方です。体力的な負担を考慮せず、検査時にも異常が見られていたにもかかわらず無理な治療を行ったことでこのような事件が起きてしまったと考えられます。
2007年に東京の銀座の歯科医院で、出血多量による死亡事故の報道があり、2011年にはNHKの「クローズアップ現代」でインプラントの危険性が取り上げられて以来、一般の方々にもすっかり「危ないもの」、「良くないもの」として浸透した感があります。インプラント治療に携わる者として、大変優れた治療法だけに残念に思う次第です。
歯科医であっても、良識が欠けた歯科医師の手で行われる治療には事故やトラブルの可能性が残ります。実際に治療を受けるのは患者です。技術以前に患者の体を考慮する治療が行わなければ意味がありません。自分の体を預ける歯科医師は人として信用できる人物が一番です。

事故を回避するには?

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このようにインプラントの事故は歯科医師の知識や技術不足だけでなく、人間性なども関係して起こりうるものです。歯科医師も人間ですから常に完璧ということはあり得ません。では、どうすれば事故を回避できるのかを考えていきましょう。

歯科医院選びを慎重に行う

やはり治療を行う歯科医院をしっかりと見極めて選ぶことが重要です。インプラントを行う歯科医院の治療方法、方針、設備など自分にあった治療かどうかを確認する必要があります。そして一番重要なのは治療を行う歯科医師です。

死亡事故の事例のように環境が揃っていても、その器となる歯科医師の人間性なども考慮しなければいけません。患者にとっては、自分の体を預ける歯科医師がどのような人物を知っておかないと不安は消えないことでしょう。

歯科医院の口コミや評判を活用したり、日本歯科医師会で認可されている肩書を持つ医師かどうかなど指標とする目安はいくらでもあります。治療前にインプラントの十分な説明や患者の状態を教えてくれる歯科医師を見つけることが重要です。そのうえで、治療を受けましょう。

治療が終わった後も定期的なメンテナンスをしてくれるなど、患者のケアを十分に行ってくれる歯科医師を探すことも大切なことだと思います。

自分の体調管理を徹底する

治療は外科手術を含むものなので、体にかかる負担も大きいものとなります。実際にメスを入れて骨や神経に干渉することになります。治療前の状態は良くても、治療中に具合が悪くなることも十分考えられます。治療を行うのに十分な状態かどうかを自分の体調を把握しておくことが必要です。

治療後のメンテナンスを欠かさない

治療後もそれで終了と言うわけではありません。インプラントが正常に機能するための定期検診などが必要になります。口内の環境によってインプラントの状態やあごの骨や神経に影響を及ぼすことも考えられます。常に口の中の環境や健康状態を把握し、歯科医師に検診をしてもらうことが重要です。

歯科医師との意思疎通をしっかりとる

治療とは、治療を行う医師と治療を受ける患者の関係があって成り立つものです。お互いの信頼関係があって初めて治療が成立します。不信感や不安を抱えたままの治療は良い結果を生み出しません。不安に思うことや治療について思うことがあれば必ず歯科医師に相談しましょう。信頼できる歯科医師ならば、必ず患者に応える治療を行ってくれるでしょう。

実際にインプラントの事故は多いものなの?

インプラント治療は成功率が高く、適応症を守ってさえいれば失敗するのは1.5%~5%しかありません。しかし、不利な条件で手術をしたとしても85%程度の成功率はあり、リスクを説明しご納得を得た上で治療を行うこともあります。
一般的にインプラントは95%~97.5%の成功率があります。また、上顎より下顎の方が成功率が高く、喫煙者・糖尿病患者などは成功率が下がる傾向にあります。
1. トラブル総数 421 件(2009 年度:158 件、2010 年度:127 件、2011 年度:136 件)
2. トラブルの種類
第 1 位:神経損傷:158 件(37.5%)
内訳:下歯槽神経損傷:117 件、オトガイ神経損傷:36 件、
眼窩下神経損傷:3 件、舌神経損傷:2 件
第 2 位:上顎洞内インプラント迷入:63 件(15.0%)
第 3 位:上顎洞炎:61 件(14.5%)
インプラント事故のニュースは数字がクローズアップされることが多いですが、実際に言われるように事故の件数が多いものなのでしょうか?インプラント治療におけるトラブルのアンケート結果などから年間に100件以上起きていることが数字に出ています。この数字は、果たして本当に多いと言えるものなのでしょうか?

インプラント治療が世に知られるようになってから様々な症例が出現し、それらの経験を積んだ歯科医師たちによって医療技術は進歩していきました。その結果、21世紀の現在では成功率が90%以上を保ち続けることが可能としました。

歯科医師や専門家の知見から、治療に適切な条件を満たしていれば失敗することはほとんどなくなった言って良いレベルにまで向上しています。しかし、それでも失敗が無くなることはありません。前述のようにインプラント事故は、歯科医師によるものが大きいのですが、治療を受ける患者の環境にも左右されます。

事故は必ずしも防げるものではないことを認識しておく

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インプラントの症例数は年々増えています。それでもインプラントは90%以上の成功率を保ち続けています。普段見慣れない数字や言葉が並ぶと人は疑いの目で見てしまうものです。実際には数字以上の症例があり、成功率や事故件数も変わるものですが、それでも現在のインプラントは成功率の高い治療法です。

とは言え、この世に絶対という言葉はありません。事故を防ぐためには今回ご紹介した話のように事故の確率を下げることに努めることが重要です。そして治療を受けるのは自分自身だということをよく考えるべきでしょう。

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