2017年3月6日 更新

歯科治療のインプラントとインプラント義歯は似て非なるもの?その違いについて詳しく説明!

一般的にインプラントと言えば人工の歯を埋め込む歯の治療法です。インプラントが周知される以前は入れ歯や差し歯などの「義歯」と呼ばれるものが主流でした。そして歯科治療の中にはインプラント義歯と呼ばれるものがあります。インプラント義歯と言うものがどういうものかこの機会にご紹介します。

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インプラントと義歯の違い

インプラントと義歯(入れ歯)との違いには、噛む力、見た目など、いろいろな要素があります。中でも一番の違いは、「歯の支え」にあたる「歯根」が存在するか、存在しないか、という点です。
義歯とは入れ歯や差し歯、ブリッジなどを口腔内に差し込む歯の代用品です。歯を何らかの理由で失った場合は、これらを用いて噛む力を再生させたり、審美性を回復させる役割を果たすものです。義歯と言う呼び方は、基本的にはピンクの歯茎に模した土台に人工の歯を並べた「入れ歯」を指す場合を指します。

対してインプラントとは歯根から作り出し、あごの骨に埋め込んで歯の全体を新品に作る治療法です。インプラントを行うには、外科手術を行ってあごの骨を削るという作業を行います。歯根が残っている場合は人工歯を埋め込むことができないので、抜き取ってインプラント体を埋め込んで行います。

まだインプラントが普及されていなかった頃は、インプラントも広義的に義歯と呼ぶ場合も見受けられていましたが、現在ではインプラントとは人工歯根を埋め込んだ歯の治療を指したものを呼びます。インプラントと義歯の違いは「人工歯根を用いている」かそうでないかの差で判断する場合がほとんどとなり、歯根が存在する、もしくは歯根を用いない入れ歯や差し歯などは「義歯」と呼ばれます。

インプラント義歯「オーバーデンチャー」

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インプラントと義歯の違いは人工歯根の有無ですが、両方を兼ね備えたインプラント義歯と言うものもあります。正確には「オーバーデンチャー」という名称があり、あごにインプラント体を埋め込むことで入れ歯を固定させる歯科治療です。

あごの骨に埋め込まれた数本のインプラント体が入れ歯を固定するため、食事や会話の際に入れ歯が外れることを防ぐのを目的としています。あごの骨にインプラント体を埋め込んだことで入れ歯が噛む力をあごに伝えられるなど、あごの痩せ細りを防ぐメリットもあります。

入れ歯のデメリットを克服したオーバーデンチャーには様々な種類があり、それぞれに特徴があります。オーバーデンチャーの種類は大まかに分けて3種類あります。それではこれらの特徴についてご紹介していきましょう。

バータイプ

あごの骨に埋め込んだインプラント体の両隣をバーでブリッジ状に繋げたものを入れ歯と連結して固定させる治療法です。装着された入れ歯は金具で止めているため、自由に取り外し可能で清掃やメンテナンスが気軽に行えます。上顎と下顎両方に対応し、入れ歯を固定するインプラント体に噛む力が伝わるためにあごの骨や筋力の衰えを予防してくれます。

最大のメリットは従来の入れ歯に比べ固定力が格段に向上しており、これまで通り入れ歯の取り外しが可能と言う自由度の高さです。

ボールタイプ

埋め込むインプラント体が独立しており、入れ歯との連結部分がボール状になっているものがこのタイプです。主に下顎に対応した治療法で、インプラント体の先端のボール部分で入れ歯を固定します。バータイプと同じように通常の入れ歯以上の固定力があり、インプラント体の本数がバータイプに比べて少ないことから、その分の費用が安くつくことが特徴です。

バータイプとの違いはインプラント体の本数が少なく土台となるバーが無いため、使用中はバータイプより口の中で動きやすいというデメリットもあります。

磁石タイプ

インプラント体と入れ歯に磁石を仕込み、磁力で固定する治療法です。他の治療法と比べると比較的簡単で費用も安くつくのが特徴です。インプラントとして使われる磁石は専用のものなので人体に影響はなく、磁力も劣化しにくいものを使用します。

特にデメリットと言うものはありませんが、磁石によっては外れやすかったり動きやすいものあるので材質選びには十分な注意が必要です。

おおまかなオーバーデンチャーのメリットとデメリット

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インプラントと義歯の特性を合わせたものがオーバーデンチャーです。それぞれの長所を併せ持つ歯科治療法ですが、デメリットもそれぞれの特性に沿ったものを含んでいます。インプラントと義歯の最大の違いは「外科手術の有無」と「保険適用の有無」です。この二つはインプラント治療を考えている人にとって最大の問題とも言えるでしょう。

入れ歯、義歯は保険が適用されますがインプラントはほぼ自由診療となり保険の適用外です。オーバーデンチャーを考えた場合、入れ歯は保険で作ることができてもインプラント治療は全額自費と言うことになります。また、外科手術を必要とするため患者への負担も考えなくてはいけません。

一方のインプラントは歯を部分的にではなく全体を作り、複雑な治療法のために費用も掛かります。何より保険が利かないと言うのがコストの面で大きいと言えます。治療にかかる時間や負担も多いため、患者の体調やあごの骨の状態など環境も考えなくてはいけません。

しかし、インプラントには代わりの歯となる義歯や人工歯の固定力の高さと安定性、あごの骨や力の衰えを予防したり審美性と言う義歯にはないメリットも多大です。これらの恩恵を受けつつデメリットを最小限に抑えたいという人にオーバーデンチャーと言う選択肢が生まれるのです。

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