2017年3月6日 更新

足りない骨をカバーするインプラントの人工骨について詳しく解説!

インプラントを行うには、埋め込むインプラント体を支えるだけのあごの骨が必要になります。その骨が足りないとインプラントを埋め込むための骨を補強する必要があります。そこで登場するのがインプラントの人工骨です。この人工骨とはどういったものかを紹介します。

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骨の代用品として使われる人工骨

インプラント|イラストNo.477【歯科素材.com】 (7607)

口にある歯は土台となる骨によって支えられています。この骨は「歯槽骨(しそうこつ)」と呼ばれ、インプラントを埋め込んだ時に支える役割を持ちます。歯根付近にある歯槽骨が不足している場合には、人工歯を支えるのに必要な骨を移植することになります。その際に歯槽骨となる代用品が使用されます。

インプラントとは本来は体内に人工物や器具を入れる「implant」から来ているもので、骨移植のための人工骨インプラントは病気やけがで骨が欠損した場合の治療という本来の意味に近い治療と言えます。

人工骨として使用される骨補填材の種類

骨隆起の歯のキャラクター(二人:健康)|イラストNo.2143【歯科素材.com】 (7611)

外科手術では不足した骨を使用する施術は一般的です。骨の代用品となる人工骨は総称で骨補填材(こつほてんざい)と呼ばれ、これら移植する素材を骨移植材(こついしょくざい)と呼びます。使用される骨補填材は主に4種類となり、自分の体から採取した「自家骨(じかぼね)」、他者の骨を「他家骨(たかぼね)」、牛骨に由来する「異種他家骨(いしゅたかぼね)」、そしてそれ以外の人工物が挙げられます。

以前は自家骨または他家骨を使用した場合、骨との親和性の高さから成功率や体への負担が軽いと言われてきました。21世紀以降の医療では人工骨を使用した場合でも、骨を構成する成分を使用したものが増えてその差はなくなりつつあります。

人工骨の素材

事故や病気で骨を失ったとき、欠損部分を補うために移植手術を行うが、移植する骨には次の3種類が考えられる。自分の骨を使う「自家骨移植」、他者の骨を使う「他家骨移植」、そして人工物で補う「人工骨移植」だ。自家骨移植は現在もっとも効果の望める治療法といわれている。そもそも自分の骨であるため、体に馴染む(= 生体適合性)のはもちろんのこと、移植後に元の骨と同化していく性質(= 吸収置換性)を備えている。
長年移植骨には自家骨が良いとされてきましたが、様々な素材が登場したことによってこれまで不可能だったケースでも骨移植が可能となることも増えてきました。

ハイドロキシアパタイト(HA)

水酸燐灰石(すいさんりんかいせき)とも呼ばれるリン酸カルシウムの一種で骨や歯を構成する成分です。人体において歯のエナメル質とほぼ同じ成分で、象牙質や唾液にも含まれています。人体との親和性の高さから医療用具や外科治療において広範囲で使用されています。健康食品や美容化粧品、身近なところでは歯磨き粉にも含まれている成分です。

リン酸三カルシウム(β-TCP,α-TCP)

厳密に言えば、2種類あるリン酸三カルシウムとして使われる成分のうちの一つであるβ-TCPを指します。ハイドロキシアパタイトと同様に、人工骨や人工関節などに用いられている成分です。骨組織との一体化を特徴を持ち、高い生体親和性から医療や歯科治療の場面で多く用いられています。食品添加物や歯磨き粉の成分としても広く利用されています。後年にはペースト状にしてセメントのように使用するα-TCPも登場しています。

Bio-Oss(バイオ-オス)

牛骨を約300℃の高熱処理でタンパク質や、その他の有機質成分を処理していることから感染症のリスクが低く、EU医薬品局審査庁においても高いレベルで安全と審査されている素材です。欧州やアメリカでは比較的メジャーな骨補填材ですが、日本国内では2012年に厚生労働省に認可されたばかりの新素材になります。

その他

かつてはサンゴや金属など人体との親和性の高い様々な素材が主流として使用されていました。素材が高価であることや、それらに代わる素材の登場などで使用機会が減少しつつあります。

人工骨は骨との親和性が重要

Free photo: Hands, Thumb, Promise, Finger - Free Image on Pixabay - 1923185 (6806)

人工歯、インプラント体を支えるために必要な骨を補う人工骨には様々な素材があります。これら全てに共通していることは骨や人体との親和性の高さです。デンタルインプラントは歯の再生だけではなく、しっかりと歯を噛むことを再現することも重要です。そのためには人工歯と骨の結びつきが大切なのです。

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