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そもそも歯磨きって、何のためにするの?
毎日の習慣で何気なく行っている“歯磨き”の役割ですが、食事によって口内に残った食べカスだけを落とすためではないのです。「プラーク」と呼ばれる歯垢を落とすことも、大切な役割なのです。
<歯みがきの目的は、プラーク(歯垢)を取り除くこと>
プラーク(歯垢)は生きた細菌の塊で、むし歯・歯周病などの原因となります。乳白色で歯と同じような色をしており、舌で触るとザラザラした感触があります。また、水に溶けにくく、粘着性があるため歯の表面に付着し、うがいでは取り除くことができません。 歯みがきの目的は、このプラークを取り除いてむし歯や歯周病などにならないようにすることにあります。
プラークとは、食事などで私たちの口の中に残った食べカスを、口内に生息する細菌が分解したものです。つまり、歯磨きをせずに食べカスが口内に残ったままだと、それがプラークとなって細菌の温床になってしまうのです。
また、口内には300種類以上の細菌が生息しています。なぜこんなにも、私たちの口内に細菌が生息するのでしょうか?それは、細菌にとって口内が最高の環境だからです。私たちの口内では、常に唾液が分泌されているため水分が豊富で、さらに体温と同じ37度前後であるため、細菌がどんどん繁殖していくのです。
また、口内には300種類以上の細菌が生息しています。なぜこんなにも、私たちの口内に細菌が生息するのでしょうか?それは、細菌にとって口内が最高の環境だからです。私たちの口内では、常に唾液が分泌されているため水分が豊富で、さらに体温と同じ37度前後であるため、細菌がどんどん繁殖していくのです。
正しい歯磨き方法
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食べカスやプラークをきちんと落とし、健康な口内環境を保つためには、ちょっとしたポイントがあります。幼い頃には、歯医者さんやお母さんに優しく歯磨きの方法を教えてもらったと思いますが、いま一度正しい歯磨き方法を見直してみましょう。
歯を上手に磨くポイントはご自分の歯並びや歯の形をよく知ることです。お口の中には、歯と歯の間や、歯と歯ぐきのすき間、奥歯の届きにくいところ、歯の裏側など、複雑なたくさんのデコボコがあります。奥歯のみぞや歯と歯の間、歯と歯ぐきのさかいめなど、歯ブラシが届きにくいところは、磨き残しがとくに多いため、1本1本ていねいに意識しながら磨くようにしてください。歯ブラシのヘッドの部分は小さめの方が奥歯の隅まできれいに磨くことができます。
また、歯を磨く際に、強く磨いた方が、汚れが落ちやすいと勘違いされている方も多いと思いますが、強い力で歯を磨くと歯や歯ぐきに負担をかけ、傷つけてしまうことと、歯ブラシの消耗も早くしてしまうため、おすすめできません。時間をかけて優しくていねいに磨くことをおすすめいたします。
◆バス法(歯周病予防に効果的!)
毛先を歯と歯ぐきの間に45度の角度であて、歯と歯ぐきの間に入れ込むような形で、歯ブラシの柄を細かく振動させて磨きます。歯と歯ぐきの間の歯垢をとることと歯ぐきをマッサージすることで、歯周病予防にとても効果的です。力を入れすぎたり、毛が硬めの歯ブラシを使用する。
◆スクラッピング法
毛先を歯の面に垂直に当て、前後および左右に細かく(歯一本分程度)動かして磨き、歯面や歯と歯ぐきの間の歯垢をもみ出します。力を入れすぎると歯ぐきを傷つけるので注意しましょう。
一番のポイントは、“必要以上に力を入れて磨かない”ということです。力を入れてゴシゴシ磨くと、歯茎が傷ついて出血したり、柔らかい歯茎が瘦せてしまいます。その結果、歯周病や歯肉炎などの病気にもなる可能性があるのです。
ちなみに、歯ブラシの持ち方にもポイントがあります。鉛筆のように持って磨くと、余計な力が入らず、歯や歯茎を傷めずに済みます。
ちなみに、歯ブラシの持ち方にもポイントがあります。鉛筆のように持って磨くと、余計な力が入らず、歯や歯茎を傷めずに済みます。
歯ブラシも清潔に保ちましょう
食べカスやプラークを除去するための歯磨きですが、歯ブラシの管理方法も大切なのです。歯ブラシが清潔でないと、汚れを落とすどころか、逆に細菌を増やす事になりかねません。
歯ブラシの衛生管理について簡単にご紹介します。
まず、歯磨き後の歯ブラシは、コップなどに汲んだ水ではなく、強めの流水で洗い流してください。また、風通しがよく日当たりのよい場所に立てて保管してください。歯ブラシ立てなどを利用しましょう。歯ブラシ立てに戻す際には、きちんと水気を切りましょう。ポイントは、細菌が繁殖しないように乾燥させることです。
また、歯ブラシも消耗品なので、こまめに買い替えましょう。目安は1ヶ月前後と言われています。
歯ブラシの衛生管理について簡単にご紹介します。
まず、歯磨き後の歯ブラシは、コップなどに汲んだ水ではなく、強めの流水で洗い流してください。また、風通しがよく日当たりのよい場所に立てて保管してください。歯ブラシ立てなどを利用しましょう。歯ブラシ立てに戻す際には、きちんと水気を切りましょう。ポイントは、細菌が繁殖しないように乾燥させることです。
また、歯ブラシも消耗品なので、こまめに買い替えましょう。目安は1ヶ月前後と言われています。
歯磨き粉たっぷりはNG!
美味しく感じるフレーバーや爽快感を感じる成分が多く含まれているので、歯が清潔になった実感を与えてくれる歯磨き粉ですが、実はそんなに必要ありません。
目安としては、歯ブラシの毛先3分の1ほどで十分だそうです。歯磨き粉をたくさん使って磨くよりも、少しの量で優しく3分以上磨くほうが効果的です。
目安としては、歯ブラシの毛先3分の1ほどで十分だそうです。歯磨き粉をたくさん使って磨くよりも、少しの量で優しく3分以上磨くほうが効果的です。
食後30分はウソ?ホント?
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“歯を磨く適切なタイミングは、食後30分なのか、それともすぐ磨いた方がいいのか?”という話を聞いたことはありませんか?食後すぐに歯を磨くと歯の表面が削れてしまう、という内容がテレビ番組で取り上げられ、大きく話題になりました。
しかし、これは間違いで、歯を磨くタイミングは食後すぐが適切だそうです。
この情報の元となったのは、酸蝕症(さんしょくしょう)という病気の実験についての論文でした。酸蝕症とは、酸によって歯が溶けてしまう病気です。食後の口内は酸性になっているため、酸蝕症の方に限っては、中和されるまで歯磨きを待ちましょう。あまりに頻繁に炭酸飲料を摂取している人は酸蝕症になりやすいため、心当たりのある方は一度歯医者さんを受診することをオススメします。
しかし、これは間違いで、歯を磨くタイミングは食後すぐが適切だそうです。
この情報の元となったのは、酸蝕症(さんしょくしょう)という病気の実験についての論文でした。酸蝕症とは、酸によって歯が溶けてしまう病気です。食後の口内は酸性になっているため、酸蝕症の方に限っては、中和されるまで歯磨きを待ちましょう。あまりに頻繁に炭酸飲料を摂取している人は酸蝕症になりやすいため、心当たりのある方は一度歯医者さんを受診することをオススメします。
実際の人の口の中では、歯の表面は上記の実験で用いられた象牙質ではなく酸に対する抵抗性がより高いエナメル質によって被われています。したがって、このような酸性飲料を飲んだとしても、エナメル質への酸の浸透は象牙質よりずっと少なく、さらに唾液が潤っている歯の表面は酸を中和する働きがあり、酸性飲料の頻繁な摂取がないかぎり、すぐには歯が溶けないように防御機能が働いています。つまり、一般的な食事ではこのような酸蝕症は起こりにくいと考えられます。
まとめ
歯磨きに関して、少しだけ見方が変わったのではないでしょうか?
私たちの口内には、思っているよりも数多くの細菌が生息しています。健康的な口内環境をキープするためにも、今日から正しい歯磨き方法を実践してみましょう。
私たちの口内には、思っているよりも数多くの細菌が生息しています。健康的な口内環境をキープするためにも、今日から正しい歯磨き方法を実践してみましょう。