乳歯の基礎知識
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乳歯の生え変わる順番を紹介する前に、専門用語が多い業界なので乳歯について簡単に紹介していきます。まず乳歯の本数は全部で20本で、それぞれに名前がついています。
前歯を「乳中切歯」、その隣りの歯を「乳側切歯」、大人で言えば犬歯のような位置にある歯を「乳犬歯」、奥歯の2本をそれぞれ「第一乳臼歯」「第二乳臼歯」といいます。
一般的な歯科クリニックでは、歯の中央から奥にいくごとに、アルファベットのABCDEと順に表示します。また、アルファベットだけではなく数字で表している歯科クリニックもあります。
乳中切歯:A・1
乳側切歯:B・2
乳犬歯:C・3
第一臼歯:D・4
第二臼歯:E・5
乳側切歯:B・2
乳犬歯:C・3
第一臼歯:D・4
第二臼歯:E・5
子供の歯が生え変わる順番
乳歯が生える順番
下A→下B→上A→上B→下D→上D→下C→上C→下E→上E
乳歯が抜ける順番
A→B→D→C→E
ただし、これらはあくまでも目安で順番が異なることもあります。
時期も含めた生え変わりの順番
子供の歯が生え変わるタイミングは6歳ごろが目安になります。
下の歯から抜け始める子供が多く、抜け落ちた歯茎からは次の大人の歯が生えてきます。
永久歯なので、抜け落ちることはありません。
7歳から8歳ごろになると前歯が抜け始めて生え変わり、9歳から10歳にかけて奥歯の上下ともに自然と生え変わりはじめます。
下の歯から抜け始める子供が多く、抜け落ちた歯茎からは次の大人の歯が生えてきます。
永久歯なので、抜け落ちることはありません。
7歳から8歳ごろになると前歯が抜け始めて生え変わり、9歳から10歳にかけて奥歯の上下ともに自然と生え変わりはじめます。
生え変わりの順番が違っても問題ない?
基本的には生え変わる歯の順番が違っていてもあまり心配はいりません。ただし、上の歯の犬歯だけは最後に生えるのが望ましいので、早めに出てきた場合は歯医者に相談したほうが良いです。
犬歯は、生えきるまでの移動距離が長いので、
先に生えている側切歯(2番目)の根っこを
沿うようにして生えてきます。
だから、この犬歯が最後に生えないと
歯並びが悪くなるおそれがあるそうです。
歯の生え変わりに変化が起きていると提唱する人もいる
近年、永久歯の萌える順番に変化が現れてきたようです。
どうしてかは、まだ研究中のようですが、
大臼歯の萌出は生理的年齢(体の成長の度合い)に関係しているという説があるようです。
昔よりも体の発育が早くなっている、ということに関係しているのかもしれませんね。
つまり、歯の生え変わる順番はそこまでこだわる必要が無いということです。
ただし、注意が必要な場合もある
乳歯の抜ける順番は大体目安通りだったとしても、永久歯が生える段階でトラブルが起きる場合があります。以下のような場合には歯医者に相談するようにしましょう。
永久歯が生えてこない
乳歯が抜けても半年生えてこない
歯医者でレントゲンを撮って歯茎の中に永久歯があるか、過剰歯などの異常がないか確認します。その後はもう少し経過を観察します。詳しくは「子供の過剰歯が見つかった時、抜歯したほうがいい6つの理由」を参考にしてください。
先に隣の永久歯が出てきた
永久歯には自然に生えてくる力はありません。矯正の力を使って引き上げる処置をします。
乳歯が生え変わらない
成長がゆっくりな方
乳歯が交換の時期になってもかなり残っている場合があります。レントゲンを撮って永久歯の存在がわかれば交換まで待ちます。
下に永久歯がない先天性欠如
乳歯の下に永久歯がない先天性欠如の方がいます。その場合は乳歯をそのまま使い続けるか、歯列矯正で乳歯を抜いて永久歯を寄せてきます。
まとめ
子供の歯の生え変わる順番、英語や数字で表すので少しややこしいですが、お分かりいただけたでしょうか。基本的には少し順番がおかしいからと言って過剰に心配する必要はありません。
子供の歯の生え変わり時期には順番よりも、永久歯が生えてきたかどうかや生え方、向きが大切ですので、引き続き良く点検しながら異常があれば歯医者に相談するようにしましょう。
子供の歯の生え変わり時期には順番よりも、永久歯が生えてきたかどうかや生え方、向きが大切ですので、引き続き良く点検しながら異常があれば歯医者に相談するようにしましょう。