2017年3月6日 更新

歯並び治療の際に見つかる顎の病気、顎関節症や顎変形症って?

歯並び治療を行ったとき、同時に顎の病気が見つかる場合があります。歯の噛み合わせを治そうと思ったら、顎がずれているので顎の矯正まで必要になったといったケースも多々あるようです。歯科矯正の治療する中で見つかる「顎の病気」にはどんなものがあるか、詳しくご紹介していきます。

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顎が鳴ったり、口が開きにくい病気『顎関節症』

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日々の生活のなかで、顎がカクカクする、顎が鳴る、口を開けると痛いといった症状が急に出ることがあります。そういう症状が出た場合は「顎関節症」の可能性があります。

「顎関節症」とは顎関節全般の痛み、顎の筋肉の痛み、顎の関節の異常―こうした症状をひとまとめにしたものです。

歯科矯正を行う過程でこうした病気も見つかり、一緒に治療をしたいと思う患者さんもいるようですが、顎関節症の症状が深刻な場合は歯科医院の治療では治らないケースもあります。
そのような場合は、歯科医院ではなく別の科の病院で治療を受けなければなりません。

顎関節症の初期症状とは?

噛み合わせの影響:口を開けると顎が痛い、ガクッと音がする|イラストNo.2158【歯科素材.com】 (7898)

顎に何も異常を感じなければ顎関節症の疑いはまったくないでしょう。
しかし、「顎がカクカクする」「顎の関節が引っかかる」「上手く口をあけられない」といった『自覚症状』が出れば、顎関節症の疑いがあります。
顎関節症の主な症状

口を大きく開けられない(指を3本揃えて口に入れられない)
口を開け閉めするとコキコキと音がする。
あごが痛い。
咬み合せに違和感を感じる。
頭痛や肩こりがひどい。

これらの複数の症状が重なると、「顎関節症」が疑われる場合があります。

顎関節症の主な原因は?

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顎関節症の原因は様々であり、多くの要素が重なった結果生じる場合が多いようです。
歯並びが綺麗で、噛み合わせが正常であっても、それとはまったく関係なく鍔関節症が生じることもあります。
歯の問題だけでなく様々な要因によって生じる「顎関節全般」の問題と言えるでしょう。
顎関節症の原因

歯列不正・咬合異常・虫歯の放置・歯ぎしり・合わない義歯・高さ不良の金冠・充填物・親知らずの異常萌出・顎への外傷・ストレス・頬杖などの習癖などがあると発症しやすいといわれています。
症状が進行すると、頭痛・肩こり・めまい・耳鳴り・腰痛など不定愁や不良姿勢・異常走行・O脚・顔面や体の歪なども伴うことがあります。

顎関節症の治療方法

顎関節症は患者さんによってその症状が多岐にわたるので、それに合わせて治療方法も異なってきます。
歯並びや歯の状態の悪さから生じた場合であれば歯科矯正治療で治すこともできます。

顎関節症は歯の状態の悪さではなく、生活習慣の悪さやストレスから生じることもあるので、日々の生活習慣を見直すことによって改善することもあります。
その場合、患者さん自身が日々の不健全な習慣や悪い癖を自覚することが必要です。
睡眠や食事の仕方、仕事をしているときの姿勢といった部分で顎関節症かせ生じることもあるからです。
顎関節症の治療

治療は、虫歯の治療・咬み合わせの調整・スプリント療法(マウスピースのような装置)・暗示療法・薬物療法などを行います。
また、日常的な不良姿勢(走行・食事・睡眠・勉強のとき)や不良習癖(歯ぎしり、噛みしめ、舌癖・頬杖・口呼吸)の改善が大きな成果を示すこともあります。

『顎変形症』という病気もあります

不正咬合(下顎前突)|イラストNo.1101【歯科素材.com】 (7901)

顎変形症(がくへんけいしょう)とは?

上アゴ(上顎骨)や下アゴ(下顎骨)の大きさや形の異常、上下のアンバランスによって、顔の変形と咬み合せの異常(不正咬合)などの症状を示すものです。上アゴ、下アゴの過剰な成長や劣った成長による変形が起こり、下アゴが前に突き出した下顎前突症、下アゴが著しく小さく睡眠時無呼吸症候群の原因になることもある小顎症、奥歯だけで前歯が咬みあわない開咬症、下アゴが左右に大きく曲がっている顔面非対称などがあります。

外科手術を利用した矯正治療により顎変形症を改善することが出来ます。開始時期は顎骨の成長が終了する女性で16歳ごろ、男性で18歳ごろとなります。外科手術はアゴの変形を治すためアゴの骨を切る「骨切り術」を用います。手術前に1~2年かけて矯正治療を行い、歯並びを整えてから全身麻酔での手術を行います。入院期間は約2~3週間です。手術は口の中から行うので顔には傷はつきません。
病名が似ていてややこしいですが、鍔関節症とはまったく別の『顎変形症』という病気もあります。

この病気はその名前の通り「顎が変形」してしまって歯の噛み合わせが正常でなくなることをいいます。
上の顎と下の顎が著しくずれていたり、骨格が変形していたりと、かなり大きな病気なので、治療には外科的手術が必要になります。

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